2011年11月30日

ケン・ラッセル死去

昨日の夕刊でイギリスの映画監ケン・ラッセルが死去した事を知りました。84歳だったと言う事です。
私は以前、ロンドンに住んでいた頃、彼のオフイスを訪ねた事が有り、彼の映画作りや、カメラについていろいろ話をした事を思い出しました。
その後、彼がロックバンド、ザ・フー を主人公にした映画「トミー」を撮影するので取材に来いと言ったので、ロンドンから車をとばしてイングランドの一番南のワイト島まで行きました。
着くと、ちょうどランチタイムでケンラッセルは私にザ・フーのメンバーを紹介してくれて、一緒にランチを食べようと言ってくれました。
大きなケイタリングの車輛が2台来ていて、自分の好きなものを注文出来るようになっていました。
日本の映画ロケ現場とは全く違ったランチ風景に圧倒された思いでした。
プレートを持ってテーブルに着くなり、となりの黒人女性が私に声をかけて来ました。
「そのTシャツどこで買ったの?すてきねー!」
私は、彼女の顔を見て、ビックリしてしまった。
どこかで見た顔だが、実物を見るのはもちろん初めて。
なんと彼女はロック歌手のテイナ・ターナーだった。
そのとき私が着ていたTシャツは黒地にマリリンモンローの顔のアップがプリントしてあって、所々にガラスの石がちりばめられていた、結構派手なもので、原宿の友人が作って送ってくれたものだった。
テイナが、余りにも欲しそうにしていたので、「これでよかったら上げます」と言ったら彼女は大喜びでした。
ランチの後はあの映画「トミー」の中の有名な屋根の上で主人公が歌うシーンが夕方まで永遠に続いたのを取材しました。
ケン・ラッセルはかなり私に気を使ってくれて、取材にとても協力的だったのを今でもよく覚えています。
ご冥福をお祈りします。

Photo  Legs-2

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ryuco_nakamura at 03:00│Comments(0)TrackBack(0)

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